RT:ドヤリング

Twitterのドヤリングアカウント(@doyaling)の出張所です。文章が長くなるときにコチラ使用します。

auのモバイルWiFiルータ(Wi-Fi WALKER HWD14)を1年間弱使ってみて

 ↓のエントリで書いたように、去年の4月にモバイルWiFiルータをイーモバからauに変えました。
 


モバイルWiFiルータを、イーモバからauのやつにかえた - RT:ドヤリング



 それから1年弱が経ったので、以下、観点別に使用感をまとめておきます。

エリアの広さ:LTEが使えるので文句なし

 auLTE網が使えるので、つながるエリアは文句なしに広いです。
 都心、郊外、ちょい田舎の旅行先などで使いますが、「電波がなくて困る」なんてことはほぼありませんね。

通信速度:無理してWiMAX2につなぐところが×

 冒頭のエントリにも書いたのですが、通信モードが3種類あって、


 ノーリミット:WiMAX回線で
 ハイスピード:WiMAXとWiMAX2回線
 ハイスピード+エリア:WiMAXとWiMAX2とLTE回線


 となっており、それぞれのモード内で電波は自動的に選択されます。
 LTEは安定して速いです。WiMAX2は、LTEより速いときと遅い時が半々ぐらいかな。ただしこれは電波が両者ともフル(表示4本)で入る場合の話です。


 問題は、それぞれのモード内で回線が自動選択されてしまうという点です。その時々で最も速度の速い回線が選択されるのであればいいのですが、どうも、WiMAX2の電波がキャッチできる場合は、それがいかに微弱であっても、LTEよりWiMAX2を優先しているようです。
 これが問題になるときはけっこうあって、WiMAX2よりLTEのほうが速い時は多いんですよ。というのも、おそらく基地局数がLTEのほうが断然多くて、最高速度はWiMAX2のほうが速いものの、LTEのほうが安定してしっかり入るんです。微弱なWiMAX2をキャッチしてそれをLTEよりも優先されると、とても遅くなってしまう。


 私は概ね「ハイスピード+エリア」にしてあって、LTEで通信してる時間が3分の2ぐらい、残りの3分の1ぐらいがWiMAX2ですかね。都心でもけっこうWiMAX2は拾えなくてLTEになります。拾えなくてLTEになるならべつに困ることはないのですが、ギリギリ拾えてしまったときがやっかいなわけです。

通信量制限:意識してモードを切り替えれば余裕

 「ハイスピード+エリア」モードでの通信量がカウントされていて、それが月間7GBに達すると、「ハイスピード」と「ハイスピード+エリア」が両方とも速度制限されてしまいます。
 しかも「ハイスピード+エリア」モードは、それを使用すると月間の通信量が1000円上乗せされます。「ノーリミット」と「ハイスピード」しか使わなければ、月間3000円弱で、「ハイスピード+エリア」を少しでも使うと4000円弱になる。
 まあ、4000円弱ぐらいであれば普通の料金なので、基本的にはほぼ常時「ハイスピード+エリア」を使っています。


 大容量の通信をするときは、「ハイスピード」に切り替えてから行います。LTEが使えないですが、こちらのモードでの通信量は7GB制限のカウントに含まれないので、無制限で使えるわけですね。エリア的にも速度的にも結局LTEが一番使えるので、WiMAX及びWiMAX2は、この「速度制限回避」のためだけに存在してる感じです。
 意識的に「ハイスピード」に切り替えながら使えば、「ハイスピード+エリア」での通信量が7GBを超えることは私の場合はないので、問題なく使えています。


 回線別ではなくモード別にカウントのルールが作られているところがややトリッキーですね。
 

端末の安定性:不具合が多い

 これが一番の問題で、端末の不具合というか、おかしな動作が多いです。
 以前使っていたモバイルルータは、基本的にはスリープ状態で持ち歩き、使用するときは電源ボタンを軽く押して起こしてやると電波を掴みに行く・・・という感じでうまく使えていました。
 ところがこのHWD14は、スリープから復帰したあとは半々ぐらいの確率で、MacBookとの接続がエラーになります。電波はあるのに、MacBookの画面上部の電波のマークのところに「!」表示が出ます。インターネットに接続できてないという表示ですね。


 「!」マーク
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 ブラウザでは「ネットに繋がってません」という注意が出る。
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 原因は不明で、そういうときはルータを再起動してから使います。1回再起動すれば使えることが多い。
 ↓のようにブリッジモードにすれば安定するという説もありますが、私の場合はそんなに変わらないような気がする。



Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14が安定しない、そんな時はブリッジモードで


MacBookとの相性:悪い?

 MacBookとの相性は、悪いんですかね。接続がエラーになることがけっこうあります。
 上述の不具合と同じなのですが、ルータ側の表示では電波がMAXまでビンビン入ってるのに、それと接続しているMacBook Airのほうはインターネットに接続できてないというような状態になることがよくあります(これはMacBookとの相性は関係なくルータそのものの問題な気もしますが)。
 あと、ふつうに使えていたのに、気づいたら接続が切れてたりとかね。以前使っていたルータでは、そういうことは無かったです。

総合的な満足度:△

 総合的には、◎◯△☓でいえば△です。
 auLTE回線がかなりしっかりしているので、なんだかんだで「使える」とはいえます。
 しかし上記のような、接続の不具合はほんとにイライラしますね。せっかく良い電波が飛んでるのだから、安定して使いたいものです。自分が持っている電子機器の中で、ダントツに不安定という感じです。
 また、LTEが飛んでるはずなのに無理して微弱なWiMAX2で頑張ろうとする結果、速度がすごく遅くなって、むかつくのでiPhonedocomo)のテザリングに切り替えるときとかもあります。


 ネット上の情報をみてても、ほとんどは回線の速度とかエリアとか通信量制限の話ばかりで、端末の安定性とかはあまり分からないので、WiFiルータ選びってけっこうリスクあると思います。
 まあ結局、SIMだけ借りて端末を変えながら使うようなのがいいのかもしれないですね。