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スプラトゥーン2のゲーム音声とチャット音声を合成し、ヘッドセットでプレイする

音声合成の手段

 スプラトゥーン2ボイスチャットしながらプレイするために、ヘッドセットとアナログミキサーを買いました(具体的に何を買ったかは下のほうでAmazonのリンクを貼ってあります)。
 チャットにはiPhoneを用いていますが、任天堂公式アプリのNintendo Switch ONLINEでやってみたところ音質が悪かったので、結局LINEを使っています。Skypeでもいいと思いますが。


 ゲームの効果音をよく聞くためにヘッドホンかイヤホンは必須ですが、チャットの音声とゲームの音声を両方とも聞こえるようにするためには音声を合成する必要がありますよね。また、私はヘッドセットを使いたいので、マイクの音声がチャットのほうに反映される必要もあります。
 今のところネットでググるとHORIというメーカーが出した「エンペラフックHDP」というやつの記事ばかりヒットしますが(記事1記事2
 あまり評判がよくないみたいですね。音が悪いとか小さいとか言われているようです。音が小さくなるというのは、後述もするように、単なる分配ケーブルで合成しているから仕方ないのですが。


 ゲーム音声とチャット音声をどうやって合成するかについては、ググるといろいろ記事があるのですが、参考になると思ったのはこの記事です。
shotaste.com
 色々な手段のメリット・デメリットが比較されています。私はこのうち、「スマホアプリ+ミキサー+ヘッドセット」というパターンにしましたが、この記事で商品リンクが貼られているのは厳密にはミキサーというより単なる分配ケーブルですね。


 分配ケーブル(スプリッター)は、ステレオのケーブル1本を2本(又はさらに多く)に分岐されるもので、これを使ってゲームの音とチャットの音をまとめるというわけですね。私もスプラトゥーン1の時に800円ぐらいのケーブル(Amazonリンク)を使ってました。
 メスの方にイヤフォンを挿し、2股になっているオスのプラグを、スマホのジャックとWii Uのジャックに挿して両方の音が耳に入るようにしていました。
 しかし分配ケーブルだと、両方の音源の音が小さくなってしまっていて、Wii U本体の音をマックスにしてギリギリ聞こえるぐらいでした(一緒にプレイしていた人はまともに聞こえないと言っていたこともある)。
 また、マイクはスマホのマイクをそのまま使っていたので、スマホをスピーカーモードにして近くにおいておく必要があったりしてめんどくさかったです。なので今回は「スマホアプリ+ミキサー+ヘッドセット」方式にしました。
 ミキサーについては、探していたら以下のような記事があって、こちらで紹介されているアナログステレオミキサーを使うことにしました。
【便利グッズ】ミキサー編:プレステ4(PS4)とスカイプ(Skype)の音を同時にゲーミングヘッドセットで聞く - FPS初級の極み ~初心者上達のコツまとめ~


買ったもの

①4極ステレオミニ・メス ⇔ 3極ステレオミニ・オス & マイク出力・オス
https://www.amazon.co.jp/dp/B018G0II2W


②3極ステレオミニ・メス & マイク出力・メス ⇔ 4極ステレオミニ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07252LBM7


③ステレオミニ・オス ⇔ ステレオミニ・オス・・・2本必要
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001CQ6KU


④ステレオミニ・メス ⇔ モノラル標準・オス×2・・・2本必要
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B071771NVQ


⑤ステレオ標準・オス ⇔ ステレオミニ・メス
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000LPSXV2


 アナログミキサーはこの安いやつにしました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0129SXDLI


 ヘッドセットはAmazonでランキング1位のこれにしました。私は頭が小さい方ですが、けっこうギリギリぐらいのサイズでした。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01D1DNDYC


配線

 ヘッドセットの外部インターフェイスは、ざっと売られてるのを見たところ、


A) 4極ステレオミニプラグで、音声入力とマイク出力が一本になってるもの(なので厳密には「ステレオミニプラグ」ではないわけですが)
B) ステレオミニプラグ2本になってて、音声入力用とマイク出力用が分かれているもの(マイク出力のほうは「ステレオミニプラグ」とは呼ばないかと思いますが)
C) USBで音声入力とマイク出力の両方に対応したもの
D) USBがついてて音声入力とマイク出力を両方扱えるが、音声用とマイク用のステレオミニプラグも付いているもの


 などがあります。
 以下は、Aの「4極ステレオミニプラグ1本」のパターンで説明します。下図の、右上の囲みに入ってるようなヘッドセットのパターンです。*1


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 まず①で、ヘッドセットの4極ステレオミニ(ステレオ音声入力とマイク出力が一緒になったもの)を、音声入力とマイク出力に分岐させます。
 ②をiPhoneに挿し、マイクのほう(ピンク)に、上記のヘッドセットから分岐したマイク出力のプラグを挿して、マイク音声をiPhoneに送ります。音声出力のほう(緑)からは、LINEの音声を取ります。
 上記で取ったLINEの音声は、③で中継した上で、④を使ってモノラル標準2本に分岐させて、ミキサーの入力ジャックの1つに刺します。
 スイッチ本体から③で音声を引いてきて、④を使ってモノラル標準2本に分岐させ、ミキサーのもう1つの入力ジャックに刺します。
 ミキサーからの出力は、モノラル標準又はステレオ標準しかないので、ステレオ標準のジャックに⑤を挿しておいて、ここにヘッドセットから①で分岐させた残りの、音声入力用のステレオミニプラグを挿します。

パソコンは使わないのか

 下の写真が今回実現した仕組みの現物です。けっこう大げさな感じになっておりますw


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 わざわざミキサーなんか買わなくても、配線をうまくすればパソコンで音声を統合できるような気もします。が、ググってみてもパソコンでどうやるのか解説している人はあまり見当たりませんでした。
 YouTubeやOpenRecで実況しているような人たちは、たぶんゲームの映像・音声をキャプチャー(ソフトウェアエンコード方式と呼ばれる、リアルタイムでPCに反映できるもの)でPCに流し込んで、そのPCでSkypeなどを立ち上げて、音声・マイクについてはきちんと合成されるように設定をしていると思います。


 ただ、実況が目的であれば映像を取るのも分かるものの、ゲーム音声とチャット音声を統合したいだけであれば、ゲーム機から取得するのは音声だけでいいわけなので、それを前提としたうまい手段もあると思いますがよくは調べてません。
 今持ってるMacBook Proだと、音声入力用のジャックというものはないので、ヘッドセットもUSBでつなぎ、ゲーム機からくる音声もUSBでMacに流し込むことになるんでしょう。ソフトとしては、Soundflower、Ladiocast、Audacityあたりを組み合わせればできるようですが、色々設定を考えたりOSのバージョンアップ時に各アプリの対応を待ったりするめんどくささを考えると、アナログのミキサーでいいような気もしてきました。


 私の場合そもそも、先日から仕事用のパソコンとプライベート用のパソコンが一緒になってしまったことから、ゲームごときでパソコンを酷使したくはありませんので、ミキサーを使うことにしました。 

*1:ただし私が実際に買ったヘッドセットはDパターンのものです。